自治体がSNS運用をする際に特に押さえておきたいポイントとしては、以下の3つ。
・運用する目的をはっきりさせておく
・ガイドラインを定めておく
・公平性を意識する
3-1.運用する目的をはっきりさせておく
企業、個人問わずSNSを運用する場合には、なぜ運用をするのかの目的をしっかり定めておくと良いでしょう。
例えば、「観光客を増加させるため」、「移住促進のため」など運用をする目的は自治体によって違うかと思います。
「なんとなくバズりそうだから」「キレイな写真が撮れたから」と言うだけで投稿をしてしまうと、内容がブレてしまい運用目的とずれが生じてしまうことも少なくありません。
目的を明確にしておくと、投稿を作る際や企画をする際に「この投稿は目的を達成するためにふさわしいか」という視点を持てるので、大事なポイントです。
3-2.ガイドライン(レギュレーション)を定めておく
SNSの運用には、タイムリーさが求められます。
しかし、地方公共団体では決裁が下りるまでに何工程も必要なので、投稿完了するまでに時間がかかってしまうことも。
SNSの運用では、ある程度のガイドラインを作っておいて担当者の判断に委ねてしまうことをおすすめします。
することよりも、しないこと(禁止事項)を決めると運用がスムーズになるかと思います。
参考までに葉山町では以下のような禁止事項があるようです。
※葉山町「インスタグラム公式アカウント運用指針」から引用
(1)公の秩序または善良の風俗に反する内容
(2)当アカウントの掲載内容に対して、著しくかけ離れている内容
(3)町や第三者を誹謗・中傷し、名誉や信用を傷つける内容
(4)町を含んだ他者になりすますなど、虚偽や事実と異なる内容
(5)政治や選挙、宗教活動またはこれからに類似する内容
(6)法律・法令等に違反している、または違反する恐れがある内容
(7)わいせつな内容を含む不適切な内容
(8)広告・宣伝・勧誘・営業活動、その他営利を目的とした内容
(9)町や第三者の著作権、肖像権、その他知的財産権を侵害する内容
(10)インスタグラム利用規約に反する内容
(11)その他、ページ運営者が不適切と判断した内容
3-3.公平性を意識する
行政として公平性は意識しなければなりません。
例えば、地域の飲食店を紹介する際なども直接的な表現で「ここのお店がおいしいですよ」と書いてしまうと、そのお店だけを贔屓してしまうことに繋がります。
あくまで街の素敵な風景として紹介するように心がけた投稿にする必要があります。